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カテゴリ:学習センターの日常

澤×長谷川の対談!~はたけClubの活動から見えてきたこととは~

 

 

 「はたけClub」は、隠岐國学習センターと隠岐島前高校の男子寮「三燈」が運営する課外ゼミです。海士町東地区にある畑の一画を地域の方からお借りし、「地域に開かれた場」となることを大切にしながら活動しています。現在は、高校生チームと大人チームとで畑を半分ずつ耕作し、それぞれのやり方で野菜を育て、学んでいます。

 

 

 はたけClubが始まった1年前、休耕地だった畑をお借りして開墾することからスタートしました。女性の背丈ほどの草が生い茂る草むらだった畑を、地域の方々の協力を得ながら少しずつ耕しました。地道な作業に苦労しつつ、学びとのつながりを意識しながら理想の畑の姿を探究してきました。2年目をむかえるはたけClubをどのように創っていくのか。1年間はたけClubを見守ってきた、隠岐國学習センターの澤さん・長谷川さんの2人の対談から「未来の種」を探っていきます。

 

―1年間「はたけ」を続けるなかで起きた変化―

 

澤「早速だけど、『はたけ』をやり続ける中でどんな変化があったの?」

 

長谷川「農業が楽しいと思って、願わくば起業したいと思いました。」

 

澤:「すごいね!」

 

 

長谷川:「種から野菜を育てるなかで学びの要素を感じ、『自分でも生産できるんだな』『高校生が実際に野菜を育て・売るということができるのだから、大人にもできるのでは』と思って。今まさに新しい働き方を模索していることもあり、この地域で塾のスタッフとして働きながら、複業的な働き方をしてみたいという発想に至りました。」

 

澤:「将来的に自分の職業にしたいという楽しさから、ワクワク感が出てきたんだ。」

 

長谷川「そうですね。」

 

澤「きっかけは何かあるの?」

 

長谷川「やはり学びの要素がないとその発想に至らないと思います。隠岐國学習センターとして『学びの畑』であること、『学ばないところから学ぶ』ということを大事にしています。あくまで今の職業と結びついた延長線上に畑があります。やりたいのは農業×学び×地域活性ですかね。」

 

澤「直接のきっかけがあったと言うよりは、農業×農業×地域活性を考えるなかでアイデアが出てきたのかな?」

 

長谷川「でも、やっぱぼんさん*の存在ですかね。いい人だったなって。」

 

 

澤「いい人だったよね。やっぱり最初の師匠との出会いは大きいよね。」

 

澤「ぼんさんはどんな人だった?」

 

長谷川「『指導者』という感じはしなかったですね。あくまで補助輪的な役割で、生徒にアドバイスをしたり、道具を貸してくれたりして、指導者らしいことを意図的にやっていなかったんじゃないかな。」

 

澤「今は島外で活動されているけど、SNSで見る彼の活躍は、僕らにいい刺激を与えているよね。」

 

長谷川「本当にそうですよね。」

 

―生徒の学び―

 

澤「生徒にとってはどうかな?『はたけ』をすることでの効果はある?」

 

長谷川「ありますね。学校の授業で『はたけ』について考えたり、将来的には部活動にしたいという声も聞いたりしていて、だんだんと学校ともつながってきたと感じています。大人たちから働きかけたわけではなく、生徒たちが自分の『はたけ』を良くしたいという想いで動いていて、この1年での成長が著しいし、効果はあったと思います。」

 

澤「学習センターの夢ゼミでも、おいしい野菜を作りたいと言っている生徒がいて。一方では『持続可能な社会を作りたい』とか『世界中から飢餓をなくしたい』という意識があって、そこがどうつながるのか。自分の実体験と社会の課題や目指すべき方向を結びつけることへのリアリティをすごく感じたよね。」

 

―これからの展望―

 

 

長谷川「今は展望というものがハッキリとは見えていないです。でも、他の団体の取り組みを学んだりするなかで何かが見えてくるんじゃないかと思っています。ただひとつ今言えることは、『質』を上げていきたい。今ある畑をよりおもしろく魅力的にして海士町内に広げていきたくて、そのためにも質を上げることが必要だと思います。良い野菜が採れるということだけじゃなく、地域の人が集まるとか、学びの環境があるとか、今後の探究テーマですね。」

 

澤「なるほどね。『はたけ』を見てて思うのは、『ないものはない』なんだよね。」

 

長谷川「うん、たしかに。自由に水を撒けないし、肥料もどうしようかという状況にも陥りましたね…。」

 

澤「一方で人の縁とか、助けてくれる人の存在があって、あるものはあるんだよね。人の助けを借りて道具を借りたりとか、地域の人からその土地の知恵をいただいたりとか、『はたけ』がネットワークになっている。そして『作る』というもう一つの要素があって、それをみんなでないものからあるものにして、ひとつの商品として価値を作っていくことで、海士町の掲げる『ないものはない』精神を体感できるよね。活動を通じて、一人ひとりの身体に精神が血肉化されていくのが感じられて、すごくおもしろい。」

 

澤「そして、精神を学べるという点では、いわゆるコンテンツ化された学びのように毎回が設計されたものじゃなく、自発性をもった学び、『あれがやりたい』『こうしよう』というものが雪だるま式に増えていくことがすごいおもしろくて、これこそが教育かもしれないと思うことがたくさんあるよね。」

 

長谷川「たとえば野菜育てるときも、結局は目の前の課題を解決することが求められるけど、そのためには先を見越して逆算的に何をしなきゃいけないか考えないといけないですし、この思考やプロセスは『はたけ』で身につきますよね。」

 

澤「うんうん。『逆算的な考えを身につけましょう』みたいな教育上の目的があるんじゃなくて、自分たちがより良い野菜をつくるためにはそれを知らないと前に進めないっていう、自然と学ぶ意欲みたいのが出てきて、それで結局課題解決の力がついたりするよね。」

 

長谷川「1年目の失敗が活きてきているな、と改めて感じますね。」

 

澤「まさに失敗から学ぶだね。そしてその失敗を許容してくれる、地域の懐の深さもすごく大切。」

 

長谷川「あの荒れ果てた様子や、出来の悪い野菜たちを見て、地域の人が何か言いたくなる気持ちがすごく分かりますよ。でもそこで協力してくださるとこがすごい。」

 

長谷川「澤さんの展望は何ですか?」

 

澤「ポテンシャルを実感できたから、例えば離島・中山間地域にある学校の人たちに畑×学びの価値を少しずつ伝えていきたいし、他の団体ともコラボしながらやっていきたいな。最近、農業について書かれた新聞記事を集めるようになって、全国の取り組みを見る中で、今やっていることの可能性をすごく感じるよね。」

 

*ぼんさん(石川法泰さん:愛称は「ぼんさん」。日本農業経営大学校を卒業後、農業×教育の可能性を探るため海士町に移住。2018年1月に地元の愛知県に戻り「teranova-てらのば-」の屋号で農業に携わる。)

4月からの学習センターの様子をご報告します!(インターン村上)

 

初めまして、今年度4月より長期インターン生として活動させて頂いている村上朋映です。

私は茨城県出身で、現在宇都宮大学国際学部4年生を1年間休学しています。

 

島全体を学びの場とする海士町の教育のあり方や、学習センターにおける夢ゼミなどの取り組みに関心を抱き、また、今後のキャリアとして地元茨城県の教育のあり方を変えていきたいという思いが生まれ、そのヒントを沢山吸収すべくこの海士町に来ました。

 

期間は今年度4月から2月までという短い期間ですが、どうぞよろしくお願い致します!

 

さて、6月に入り、ジメジメした日が続く季節となりました。隠岐神社では蛍が飛び交い始たという声も聞こえ始め、夏の訪れを感じます。

 

学習センターでは新たに教務スタッフ1名(倉恒)、インターン2名(ロドリゲス、村上)を迎え、4月より新スタートをきってから早一ヶ月が立ちました。

 

まずは遅ればせながら4月の学習センターの様子を報告させて頂きます。

 

4/11(水)には、新入塾生ガイダンスが行われました。前半はスタッフ紹介や、学習センターについての説明が行われ、後半はグループに別れて新2年生による相談会が開かれました。

前半のスタッフ紹介では、学習センターのスタッフひとりひとりが簡単に自己紹介をしました。みな個性的な自己紹介で生徒からは笑いも起こり、改めて魅力的なスタッフが揃っているなと私自身も感じる機会となりました。

 

後半においては、2年生の生徒たちが大活躍でした。

 

新入生の緊張を解きほぐしつつ、学習センターのことから学校生活のこと、勉強の仕方など幅広い質問に丁寧に答えます。

見ていてスタッフのサポートが全く必要ないほど、二年生は自分のグループ内を上手く回しており、どのグループも会話が絶えることなく、新入生の不安を解消するとても有意義な時間を作り上げていました。

去年からいるスタッフからは、「先輩らしい姿は頼もしく、かっこよく見えた」といった声も。

 

振り返りの時間では、今後は前半に行われた学習センターの説明もスタッフではなく自分たち生徒がやってみたいといった声も2年生から挙がりました。

どうやったら、新入生にとって良いガイダンスとなるかを主体的に考える2年生の姿に、改めて島前高校の生徒の主体性の高さを感じます。

 

 

 

4/23(月)2年生の夢ゼミが、それぞれのゼミに分かれていよいよスタートしました。

 

今年度は、表現ゼミ、福祉ゼミ、五感開放ゼミ、グローバルin島前、ARVRゼミ、知夫探求ゼミ、そして生徒たちのオリジナルゼミに分かれています。

2年夢ゼミは、例年同様学習センター外の方にも講師としてお招きしてゼミが行われています。今年度も色々なフィールドで活躍されている方々をどんどん巻き込んで、学びあふれる活発なゼミ活動が行われことに期待です!

 

それぞれのゼミに分かれて初めての授業であるこの日は、それぞれのゼミがこれからどんなことをしたいかを出し合ったり、今後のスケジュールを立てたり・・・。

 

表現ゼミでは早速テーマを決めて絵や色を使って表現していました。

昨年度はそれぞれのゼミが別々の部屋で活動していましたが、今年度はあえて同じ空間の中で進めていく形をとってみることに。

 

するとゼミを超えたやりとりが生まれ、他のゼミからヒントを貰っている姿が印象的でした。

 

より活動の幅が広がっていきそうな感じで、今後の取り組みが楽しみです!

 

GW明けからは中間テスト前ということで、学習センターもテストシフトに入りました。授業はなく、生徒はそれぞれが自分で自習形態を選んでテスト勉強に励みます。

個人で黙々と学習を進める生徒もいれば、お互いに学び合いをしながら学習をする生徒も。

眠気と戦いながら勉強に励む生徒の姿はなんだか自分の高校時代を思い出し、懐かしさを感じました。

 

さて、今週からは期末テスト期間に入ります。

1年生は4月当初の顔と比べると緊張がなくなり、学習センターの活用にも慣れてきたような様子。2年生はどこか先輩らしく頼もしい顔つきに、そして3年生は進路選択を控えてどこか不安を抱えつつも、目の前のやるべきことに集中しているような様子です。

 

今年度もスタッフ一同気を引き締めて、生徒の学びのサポートに励んでいきます!

 

高2グローカルゼミ発表会がありました!(細井)

はじめまして!
インターンの細井梨沙です。
教育に興味があり、魅力化プロジェクトのことをもっと知りたくて、島前にやってきました!
現在早稲田大学の4年生です。

 

さて、先日は2年生のグローカルゼミの発表会がありました。
インターン2日目だった私は、これまでの活動を全く知らないまま、発表会を拝見しました。話についていけるかな?という最初は心配しましたが、それは全くの杞憂。
楽しそうに自分たちのプロジェクトを語る生徒たちの話にあっという間に引き込まれ、ブログ用の写真を撮るのも忘れてしまいそうになるほど。
最後は感動で思わず涙を浮かべてしまいました。

グローカルゼミは5つの分科会に分かれて活動しており、そのどれもが個性的で魅力的だったので、1つ1つ紹介します。

① 夢ゼニ(宮野・濱中ゼミ)
「夢ゼニ」では、海士町の地域通貨「ハーン」を題材に、その活用方法についての提言がなされました。
私が感心したのは、これがただ頭の中だけで考えた提案ではなく、生徒たちが行動を起こしていた、ということです。
役場にハーンが残っている現状をどうにかしたい、という明確な課題設定から、さらに現状を深掘りするために、生徒たちは実際に聞き取り調査を行い、そこから得た知見を糧に、キンニャモニャ祭り(海士町の大きな祭り)で、この地域通貨「ハーン」を実際に流通させたのです。
この経験から、地域通貨「ハーン」の可能性を感じた、という生徒たち。気づきを活かしてもう一度考えを練り直し…提案した内容には、さすがの手ごたえがありました。
観客はスタッフ含め20名ほどいたのですが、その中には観光協会の方もいらっしゃり、生徒たちは観光協会に直接声を届けているんだ、変えようとしているんだそして、大人も、生徒たちの声を聞きに、足を運んでいるんだ…という、この島では今では見慣れているのかもしれない(?)光景に、島に来たばかりの私はすっかり驚いてしまいました。
Y(やったこと)W(わかったこと)T(次やること)を意識して、いろいろなことに挑戦していく生徒の姿。見習うことがたくさんです!

 

円- 縁-Enjoy! というタイトルがまた素敵です。

 

② 俺の勝負プレートゼミ (塚越ゼミ)
塚越さん率いる「俺の勝負プレートゼミ」は、料理を通じて、PDCAサイクルを回した経験を話してくれました。
肉じゃが、という基本の料理を作るところから、「学習センターらしい」ワンプレート、そして、「自分(その人)らしい」ワンプレート、という風にお題の難易度は上がっていったようですが、
生徒達の成長スピードは、その難易度上昇を遙かに凌駕していたよう。
最初の時とは比べものにならない、美味しくて、こだわりのある料理ができた、とのフィードバックがありました。
当初は「これでいいよねー」という妥協の姿勢だったのが、最後には「本当にこれでいいの?」と自分たちの決定を疑う、本気の姿勢になっていた、と塚越さん。それが、この短期間での急成長の要因かもしれません。
Plan – Do – Check- Action というプロセスは、プロジェクトを動かす時だけではなく、普段の学習や料理といった私生活でも活きるものだということを、生徒が身をもって証明してくれました。

「自分らしいワンプレート」生徒達の個性が光ります。

③ 「表現ゼミ」(千葉ゼミ)
「表現ゼミ」では、学習センターの隠岐部屋が、突如アートギャラリーに。 暗闇の中に素敵な作品が浮かびあがったり、展示された作品のタイトルを予想したり。 作品は、絵や、箱・粘土を使った立体表現を伴うもの、影絵や切り絵の要素があるもの、削りや磨きといった動作で作り上げたデザイン作品、自身が撮った写真を集めたもの…等、本当に様々。
生徒も、スタッフも、お客様も、夢中になって、一つ一つの作品を鑑賞していました。
何よりも特別だったのは、生徒一人一人から、それぞれの作品に込めた想いや、製作に至る経緯を聞くことができたこと。
「なんでも自由に表現して良い」という機会は、日常では案外少なかったりします。学校の課題でも、テーマが決まっていたり、使うものの制約があったりするのが常ではないでしょうか? それが、なんでも、自由にやっていい、となったとき。突然ひらけた無限の可能性に、私たちは時として途方に暮れてしまいます。 そんな中、“何を作ろうか、表現しようか、自分は何がしたいだろうか?”と頭を悩ませ、生徒達が辿り着いた作品達。
その旅路を垣間見ることができたようで、とても嬉しく、貴重なものをみせてもらったと、感謝する気持ちになりました。

教室が、アートギャラリーに早変わり。

 

④ 「五感解放ゼミ—己を解き放て—」(福田ゼミ)
5つの個性豊かなゼミの中でも、特にインパクトが強かったのが、この五感解放ゼミ。
「己を解き放て」というサブタイトルにふさわしく、生徒達が「自然」に還り、己の興味の赴くまま、探求していたのが印象的でした。
多毛類チームは、海士町にも多毛類(イソメ)がいるのではないか?と考え、自ら手足を動かして調査。
“キモチワルイ”という通常の感覚を失う、”カワイイ”の基準が狂う、という弊害もあったようですが、無事に発見することができたそうです。
他にも、牛と鳥の関係性、竹の活用方法を調べたチームがあったのですが、どれも生徒が自らの「五感」をフル活用して、学びとっていたのが素晴らしいと感じました。
「学び」は本来主体的であるはずなのに、モノも情報も溢れかえる現代社会において、私たちは受け身であることに甘んじてしまいがち。五感をフル活用させる機会は乏しくなりがちです。
でも、実際に自分の目で、耳で、鼻で、舌で、皮膚で、感じて学ぶこと、これに勝る強い学びはないのかもしれません。
生徒達のいきいきとした表情が、私にそれを教えてくれている気がしました。

竹の活用方法を、実体験を基に紹介。

⑤ 学C魅力化ゼミ(澤・中山ゼミ)
最後に発表した「学C魅力化ゼミ」は、学習センターの魅力化に取り組んでいました。
そのテーマのもと、半年以上活動を続けてきた彼らの苦悩と努力の軌跡を、私たちに伝えてくれたのです。
全然人の集まらなかった、初回のミーティング。他のゼミは楽しそうに見えるのに、どうして自分たちはこんなに辛いんだ、とまわりと比べては辛くなる…話はなかなか進まず、焦りだけが募って、メンバー内では喧嘩も勃発。「過酷ゼミ」だった、と本人達は振り返っていました。
けれど、そういった衝突を繰り返し、苦楽を共にする中で、チームにはいつしか絆が生まれ…「学習センターをもっと魅力的に、地域に開かれた場所にする」とのビジョンを胸に、共に前に歩み始めているようです。
そんなチームの軌跡を語るうち、メンバーには込み上げてくるものがあったようで…

涙ぐむ生徒・・・

私たちも、思わずもらい泣き。
自分たちの挑戦はまだ終わってない、実行しないと!と今も頑張り続ける生徒達。
心がぐっと掴まれて、あつくなるのを感じました。

 

こんなに、心から誰かを応援したいと思ったのはいつぶりだろう。そして、こんな気持ちになったのは何故だろう。
生徒達の、エゴを感じさせない、真っ直ぐで純粋な気持ちと姿勢、それからその瞳に宿る、「本気」の灯なのかもしれません。

まとめ:
今回の発表を通し、島前高校生の魅力と強みを知ることができました。
見せかけや、建前の一切ない、等身大の自分でぶつかる強さ。
「頭でっかち」にならず、しっかり行動を起こしているからこその、「自然体」の自信。
チームメイト同士、そして発表者と観客の間を結ぶ、強い信頼。
通常の「発表会」とは異なる、本当に特別な空間でした。
この場を作り上げた、生徒一人一人の力と、家庭、学校、地域のサポート、担当スタッフの努力に心からの敬意と、感謝を込めて。
本当にありがとうございました!

 

インターン細井

今年も、草刈り、始めました。(インターン田畑)

こんにちは。長期インターンの田畑陽です。
大分は別府のAPU(立命館アジア太平洋大学)国際経営学部に所属していますが、今年度4月より1年間、休学して隠岐国学習センターでインターンとして活動させていただくことになりました。
島前に来て早2か月。壮大かつ静謐(せいひつ)な自然に囲まれながら、充実した毎日を過ごしています。

西ノ島の国賀海岸にひっそりと佇む鳥居

5月も半ば、GW明けは中間試験の試験期間でしたが、学習センターでも試験対応ということで特別にシフトが組まれ、日夜訪れる大勢の生徒の質問に答えたり、生徒が自習しやすい環境を整えるべく日々ミーティングを開いたりの毎日でした。
そんな中、学習センターでも自然の息吹を感じる機会が。恒例の草刈りです。

溢れる自然を前に草むしりに取り掛かるスタッフ

今年は各々手作業で草を刈っていたのですが、いかんせん量が多く。特に学習センター裏の草むらは強い根を張り、ただがむしゃらに立ち向かっても埒が明かない、ということで文明の利器、鎌を利用して作業を進めました。これがとても捗る。
最終的には全ての草を刈り終えることが出来ました!いい汗かいた!

 

作業が一段落したら、休憩!

人生というのも、どこか草刈りに似ている部分があるのかもしれません。鬱蒼(うっそう)と茂る課題という名の雑草。全て抜いたと思ったら、また生え始め、終わりが見えない。少し手を加えれば抜けるもの、どう頑張っても一人では抜けないもの、根の張り方も様々。

 

そういう意味では人は皆、自分の庭を持っていて、そこに生え続ける雑草と日々戦っているのかもしれません。
学習センターは、そういった人にとって、隣に立ち、この手強い雑草を共に抜こうと言えるような、抜くにはどうしたらいいのかを一緒に悩みながら考えられるような、そんな存在でありたい。もっといえば、課題と自分で対面するための鎌を用意できる場でありたい。そう考えています。
そう、緑鮮やかな自然というのは、自分の外、周囲にのみあるのではなくて、自分の中にもあるのかもしれませんね。

 

田畑

7期生の卒塾式(伊木)

こんにちは。総務スタッフの伊木です。

去る2月27日、隠岐國学習センター恒例の3年生の”卒塾式”が行われました。
3月1日の卒業式の後すぐに島を離れる生徒が多いため、
島内生・島外生含め全員が学習センターに集うのはこれが最後の機会です。
卒塾式では、まず後輩たちへのメッセージづくり。
「○○○な人へ」をテーマに、自由に書いて貰いました。

後輩たちにメッセージを書く様子

「勉強する理由がわからないあなたへ」
「悩める君へ」
「自分を好きになれないあなたへ」
など、3年生それぞれが自分が躓いたことや、乗り越えたことを思いだしながら
思い思いに書き綴ってくれました。
このメッセージは、後日学習センター館内で掲示し、
後輩たちがいつでも見れるようにする予定です。
その後は、
生徒一人ひとりにセンター長の豊田から、
スタッフからの寄せ書きが書かれた”卒塾証書”を手渡し。
生徒一人ひとりに今の自分の気持ちをみんなに伝えて貰いました。

一人ひとり想いを言葉にしていきます

共に頑張れたみんながいたからこそ頑張り続けることが出来たという生徒、
スタッフが懸命に支援してくれたから合格することが出来たという生徒、
感極まって涙する生徒など、
それぞれの想いを伝えてくれました。

 

その後は、スタッフから生徒へ贈る言葉。
胸に込みあがる気持ちが大きいあまりに、
普段しゃべり上手なスタッフも言葉少なになる場面も。

スタッフからの贈る言葉

最後は恒例の、全員で「ふるさと」の合唱。
ちなみに、島前地域では3番の「志を果たして いつの日にか帰らん」という箇所を
「志を果たし”に” いつの日にか帰らん」と変えて歌うのが習わしです。
歌いながら生徒一人ひとりの顔を見つめていると、
ずいぶん逞しくなった顔付きに気づかされました。

最後は”ふるさと”の大合唱!

時に悩みながらも、懸命に勉強や様々な活動に取り組んできた3年生。
一人ひとりが大いに羽ばたいていってくれることを願っています。
行く道は皆違えども、これからも繋がって助け合える仲間でありますよう。
いってらっしゃい!

 

伊木

学年末試験勉強の様子(石田)

こんにちは。

今朝2月のカレンダーをめくりました。いよいよ門出の季節。
色鮮やかな紙テープを使ったフェリーの見送りは空と海にテープのコントラストが映え
何とも切なさを醸し出す、島ならではの3月の風物詩です。

さて、2月末には学年末試験が行われました。

学習センターで試験勉強に取り組む生徒の様子をお知らせします。

以前にもブログで紹介されていますが、テスト1週間前から学習センター内のレイアウト
変更を行い、生徒が「学習したいスタイル」にあわせて学べるようにしています。

 

土間

こちらは自由度が高い土間です。19時半~22時までは勉強するのみ!!
ですが、それまでの時間であれば、他の人の迷惑にならないようなおしゃべりや
お菓子を食べたりも可能です。
ここはフリースペースとして地域解放もしているので
勉強している生徒の横で地元の方が新聞を読んでいる姿も度々みられます。

書室

土間をあがると右側にあるスペースが書室です。
パソコンやiPadで動画解説を見ながら勉強する生徒や
椅子じゃなくて地べたに座布団スタイルで勉強したい!!という生徒向きです。
奥にあるテレビで遠隔指導を受けることも可能です。

 

学びあいルーム

ここでは2、3人ずつグループになってお互いに教えあい勉強に取り組みます。
一人で黙々と進めるよりみんなと一緒の方が捗る生徒向きです。

pop

学びあいルーム手前にあるポップ。手前味噌ですが、なんとも愛らしい。

質問リスト

スタッフに質問したい場合には廊下ホワイトボードの質問シートに
教科、内容、名前、生徒が勉強している部屋の名前を書くようになっています。
数名いるスタッフが順番に質問に答えていきます。

質問対応:数学の質問をしている様子

今回のテスト勉強中、「携帯持っていると気になって勉強できないから預かって欲しい」という
生徒が数名いて事務室で一時預かりをしました。電源を切っちゃえばいいのでは?と思ってしまいましたが、
手元においておくのではなく、スタッフに預かって欲しいそうです。
テスト勉強に集中する生徒にとって便利なツールは誘惑な存在ですね。

18時~19時半の間は生徒もスタッフも休憩時間です。
夕食をとる生徒が多い中ある日、土間で勉強を終えた女子生徒たちが
「頭を使いすぎて疲れてきたから、レインボービーチまで走ろう!!」
といって数名で駆けていきました。
若さが溢れ、なんとも青春しているなぁ・・・と微笑ましい気持ちになりました。

生徒のみなさん、テスト勉強お疲れさまでした!

石田

短期インターンの大学生が来てくれました!(高橋)

こんにちは。総務スタッフの高橋です。

毎日のように学習センターに通っていた3年生が受験を終え、
だんだんと見かけなくなっている今日この頃。
いよいよ3年生が卒業するんだなぁと寂しく感じています。
春はもうすぐですね。

さて、学年末テスト期間真っ最中だった学習センターに、
短期インターンとして2人の大学生が来てくれました!

「よしよしコンビ」こと、吉本さん(中央大1年生)と吉實さん(BBT大学2年生)です。

2人には日々発生する事務作業(総務的には涙が出るほど大助かり!)や

黙々と事務作業に取り組む2人

 

生徒たちへの質問対応をやってもらいました!

生徒の質問にがんばって応える2人

「ちょっと年上のお姉さん」として、
2人はいろんなことを積極的に生徒に話してくれました。
スタッフとはまた違う立場である2人の話だからこそ、
いろんな刺激を受けた生徒も多かったんじゃないかなと思います。
また、最初はなかなか慣れずに戸惑っていた生徒の質問対応も、
だんだんといろんな教科の質問に対応してくれるようになり、
2人が悩みながらも挑戦する姿に私も刺激を受けました。

生徒にも、スタッフにも新鮮な刺激を与えてくれた2人。
短い期間ではあったものの何かしら2人にとって得るもののある、
インターンになっていたらスタッフとして嬉しいなと思います。
(そして、学習センターや島前地域のファンになってくれたらうれしいなあ)

学習センターは、みんなの「まなびや」

また、顔を見せに来てね。

 

高橋

長期インターン今井くん、お疲れさまでした!(塚越)

こんにちは。
隠岐國学習センターの塚越です。
最近の島前地区はとても寒く、大雪の日が続くこともありました。
そのため学習センターの通り土間でも、生徒たちが温まることができるよう、いつも薪ストーブの火をつけていました。

あたたかい薪ストーブ

そのように寒かった2月11日、長期インターンの今井くんが約1年間のインターン期間を終えて、島を離れました。
今井くんは1年生の質問対応や、彼が得意な写真講座の開催、学習センターのカメラマン役など、数多くの仕事で活躍してくれていました。

生徒たちの質問に対して、ときには厳しくしつつ、親身に対応してくれていた今井くん。
生徒たちからとても慕われていたインターン生でした。

奮闘してくれた今井くん

そんな彼の離島当日。
あいにくの悪天候で島ならではの紙テープを使った見送りはできませんでしたが、たくさんの高校生や地域の方が見送りに来てくれました。

吹雪の中、見送りのタイミングにだけ吹雪が止み、晴れ間が差すという奇跡。

今井くんの普段の行いがそれだけ良かったということですね。笑

船が出るまで

船が出た後も、多くの方が今井くんが見えなくなるまで手を振りながら、「ありがとう!」「また帰っておいで!」
と声をかけていました。

 

船出、そしてさようなら

インターンを通じて成長した、今井くんの今後がとても楽しみです。
今井くんありがとう!今後の今井くんの活躍に期待しています!

塚越

今日も町内放送に耳を澄ます(佐藤)

こんにちは。スタッフの佐藤です。
1月の隠岐は、なんとも山陰の冬らしい、
灰色のお天気が続いています。

冬の隠岐で気をつけないといけないこと、
それはフェリー・内航船の「欠航」です。
欠航すると、学習センターはどんな影響を受けるのか。
よくあるパターン別にご紹介したいと思います。

 

パターン①フェリーが終日欠航

本土との行き来が制限されます。
本土に荷物が送れません。届きません。
本土に出ていた人は帰ってこられません。
本土に出かけられなくなるので、
船が止まりそうなときには、
少し予定を早めて出発する必要があります。
今は受験シーズン。
欠航して受験できなくても配慮してもらえませんから、
受験生は天気予報や波予測を常に注意しておく必要があります。
パターン②内航船が夜間だけ欠航

18時台以降など、夜間便が欠航すると、
西ノ島・知夫の生徒は通塾できません。
1月は夜間便欠航が続いていたので、年が明けてから、
西ノ島・知夫の生徒にはじめて会えたのは、
1月19日のことでした。
ずいぶん遅い新年の挨拶になってしまいました。

ちなみに学習センターのスタッフは、
三町村の中学校に出向いて放課後学習会のお手伝いをしています。
西ノ島・知夫に出かけている時は、帰りの船がなくならないか、
いつもちょっとドキドキしながら過ごしています。

 

パターン③内航船が終日欠航

内航船が終日欠航することもあります。
こうなると高校の授業はお休みです。
しかし、学習センターは、
基本的には通常通り授業を実施します。
西ノ島・知夫の生徒は通塾できませんが、
それにあわせて休講にしてしまうと、
1月はほとんど毎日お休みになってしまいますので、
休んだ生徒は個別フォローをすることにして、
通常営業しているのです。

 
あと1週間ほどで立春。
冬の隠岐も風情があっていいですが、
そろそろ春が恋しいと思いながら、
欠航を告げる町内放送に今日も耳を澄ますのです。

 

佐藤

センター試験終了。その次へ。(新立)

はじめまして。高3担当の新立です。
赴任から2ヶ月で、来た当初とは明らかに
3年生の目の色が変わりました。

特に冬期講習では、受験生は全員、
朝9:30から夜10:00まで真剣に勉強に励んで来ました。

そして先週、一つの大きな区切りである、大学入試センター試験が実施されました。
通常、センター試験は高校の近隣の大学が会場となることが多いですが、島前地域にセンター試験会場はありません。
島前高校の生徒は、フェリーで1時間かかる隣の島、隠岐の島町での受験となります。
土曜・日曜の試験のために、木曜日にフェリーで旅立って行きます。
生徒が出発する前日には、「結団式」と称して
学習センターで受験生を激励いたました。
そして出発の日。
生徒を乗せたフェリーの見送りだなんて、本土では想像すらしなかった光景でした。

お見送りの様子

 

生徒たちを乗せたフェリー。激励を送ります。

生徒たちが出発した翌日から、日本全体に寒波が襲来。
隠岐では3日間フェリーが欠航するほど天気が荒れる中、センター試験は実施されました。

本当に寒い日の受験となりましたが、
幸い生徒の乗船予定だった船は運行し、
全員無事に試験を終えて帰ってきてくれました。

引率してくださった島前高校の先生方には本当に感謝です。
長いセンター試験の旅から戻った生徒たちは、
さすがにかなり疲れた様子でした。

全員が100%の実力を出し切れるに越したことはないですが、
どれくらい実力を発揮できたかは人ぞれぞれです。

一つの区切りはつきましたが、これがまた一つの始まりです。

センター試験の自己採点結果を踏まえて受験校を最終決定し、
最後に残る2次試験に向けてまた突き進んで行きます。

 

新立

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